クラブ別 劇的な決勝点

浦和レッズ 終了間際の決勝点10本(2017〜2025)

2017年以降、浦和レッズが試合終了間際に決めた決勝点から10本。記録と、その瞬間のスタンドの空気をあわせて振り返る。

2026.10.24 · 文: Golmento 編集部 · 記録はJリーグ等の公式記録、映像は公式チャンネルのものです

1関根 貴大 90+2分

2017年7月1日 · 明治安田生命J1リーグ 第17節 · 浦和レッズ 4-3 サンフレッチェ広島

前半のうちに2点を奪いながら、後半にアンデルソン ロペスの2発などで2-3と逆転を許す。85分にズラタンが追いつき、スタンドが引き分けを受け入れかけたアディショナルタイム、関根がハーフウェーライン付近からボールを運び始めた。相手をかわしてゴールへ迫るたびに、歓声が一段ずつ大きくなっていく。最後に決め切った瞬間、3万人のスタジアムは興奮に包まれた。この日初めて浦和の試合を見た人が、このゴールをきっかけにスタジアムへ通うようになる。そんな力のある1点だった。

2マウリシオ 90+2分

2018年4月11日 · 明治安田生命J1リーグ 第7節 · ヴィッセル神戸 2-3 浦和レッズ

武藤雄樹の先制点の後、ウェリントンと佐々木大樹に決められて逆転を許した。72分に岩波拓也が追いつき、迎えたアディショナルタイムのコーナーキック。ここで決まれば、と多くのサポーターが願った場面で、マウリシオが決めた。

3興梠 慎三 90+3分

2019年6月15日 · 明治安田生命J1リーグ 第15節 · 浦和レッズ 2-1 サガン鳥栖

18分に先制され、31分に宇賀神友弥のゴールで追いつく。1-1のまま終わりかけた試合を動かしたのは、最後まで前に出続けた浦和の攻撃だった。積極的な攻めが呼び込んだ幸運を、エースの興梠が逃さなかった。

4柴戸 海 90+4分

2020年9月13日 · 明治安田生命J1リーグ 第16節 · 北海道コンサドーレ札幌 3-4 浦和レッズ

前半20分までに杉本健勇が2点を挙げ、2-0とリードした。ところがジェイの2発とオウンゴールで2-3と逆転される。この日の浦和は白のシャツに赤のパンツ。75分に槙野智章が追いつき、最後は柴戸がアディショナルタイムに決めて再逆転した。2点を先行し、逆転され、また逆転する。見ている側がぐったりするほどの90分だった。期待されながら結果が出ていなかった杉本の2得点も、この試合の話題になった。

5汰木 康也 90+3分

2020年10月10日 · 明治安田生命J1リーグ 第21節 · サガン鳥栖 0-1 浦和レッズ

0-0のまま進んだ試合の、アディショナルタイムに生まれた唯一のゴール。決めたのは、チャンスを作りながらなかなか得点に結びつかなかった汰木だった。中継の音声には「やっと取れた」という声が拾われていた。ようやくの1点を待っていたのは、サポーターも選手も同じだった。

6槙野 智章 90+3分

2021年12月19日 · 天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会 決勝戦 · 浦和レッズ 2-1 大分トリニータ

6分の江坂任の先制点を守り、1-0での優勝が見えていた終盤。途中出場の槙野がピッチに立ち、浦和のサポーターはあとは締めるだけだと信じていた。しかし90分、大分のペレイラに同点弾。国立のスタンドには、延長戦を覚悟する重い空気が流れ始める。

アディショナルタイム、コーナーキックのクリアが高く舞い上がった。落ちてくるまでのわずか2〜3秒を、サポーターは祈るように見つめていた。そのボールを叩き込んだのは槙野だった。

声を出せない時期のスタジアムで、誰が決めたのかも分からないまま、周りと手を合わせて喜ぶ人たちがいた。場内アナウンスで槙野の名前が告げられると、驚きの声が広がる。退団が決まっていた槙野にとって、浦和での最後の試合。自ら決めた、優勝をつかむ1点だった。

7伊藤 敦樹 90+2分

2023年5月31日 · 明治安田生命J1リーグ 第11節 · 浦和レッズ 2-1 サンフレッチェ広島

50分に森島司に先制され、流れの悪い時間が続いた。72分に酒井宏樹が追いつき、アディショナルタイムに伊藤が逆転ゴール。この頃の伊藤は試合ごとに存在感を増していて、サポーターの期待も高まっていた。折り返しに合わせてシュートの体勢に入った瞬間、入ると感じたサポーターもいたはずだ。浦和の下部組織で育ち、子どもの頃から浦和を応援してきた選手の決勝点だった。

8ホセ カンテ 90分

2023年11月29日 · AFCチャンピオンズリーグ · 浦和レッズ 2-1 武漢三鎮

37分にアレクサンダー ショルツが先制し、68分に追いつかれる。このシーズンの浦和は攻撃の形をなかなか作れず、カンテ個人の力で奪う得点が多かった。この試合でも、相手のクリアを拾ったカンテが一人で決め切った。カンテはこのシーズン限りでの引退を発表しており、これが埼玉スタジアムでの最後の試合。これだけ決められるなら引退を撤回してほしい。スタンドの多くがそう思っていた。

9チアゴ サンタナ 90+10分

2024年10月23日 · 明治安田生命J1リーグ 第25節 · 浦和レッズ 1-0 柏レイソル

決め手を欠いたまま、0-0で終わりそうだった試合。アディショナルタイムにVARの確認が入り、判定を待つ間、サポーターはPKになることを願って見守った。PKが与えられ、チアゴ サンタナが90+10分に決める。張りつめた時間の後に訪れた、安堵の1点だった。

10松本 泰志 90+3分

2025年5月17日 · 明治安田生命J1リーグ 第17節 · 浦和レッズ 3-2 FC東京

先制されるとなかなか勝てなかったこのシーズン。この日も9分に先制を許し、追いついては突き放される展開が続いた。80分に松本が同点ゴールを決め、さらにアディショナルタイムに決勝点を挙げる。

松本には、2か月前の鹿島戦の記憶があった。自らのゴールでリードし、ベンチに下がって終了の笛を待っていたところで、終了間際に同点にされた。その悔しそうな表情はネットでも広く出回った。その松本が、今度は自分の2点目で勝利を決めた。

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